マルタ共和国とは
地中海の小さな島国
マルタは地中海に浮かぶ小さな島国で、ヨーロッパの南端に位置し、3つの主要な島、マルタ島、ゴゾ島、そして小さなコミノ島で構成されています。
その地理的な位置から、歴史的背景は非常に豊かで、古代からさまざまな文明の影響を受けてきました。フェニキア人、ローマ人、アラブ人、ヨーロッパ諸国の支配者など、さまざまな文化がマルタに影響を与えました。
また、マルタには約15〜20の主要なビーチがあります。これに加えて、小さな入り江や岩場もたくさんあります。それぞれのビーチが独自の特色や魅力を持っていて、毎日地元の人や観光客で賑わいます。
国土面積は316 km²、よく東京23区の約半分と言われますが、関西人なら淡路島の半分という表現の方がわかりやすいですね。
ちなみに琵琶湖の面積は約670 平方キロメートル
マルタがいかに小さいかわかるね〜
マルタはイタリアの一部?
その小ささから(?)よくイタリアに属する島だと勘違いされるのですが、マルタは立派な独立国です。
自らの歴史、文化、言語を持っています。マルタの歴史的な背景には、イタリアや他の地中海沿岸の国々との交流や影響がありますが、独自の文化や伝統を築いています。
地理的にはアフリカの国チュニジアも実はかなり近い!
マルタ島、ゴゾ島、コミノ島
マルタ共和国は主に3つの島で構成されています。
マルタ島
マルタ共和国の最大かつ主要な島であり、街丸ごと世界遺産の首都バレッタもここに位置しています。豊かな歴史的遺産が点在していて、たくさんのビーチがあります。
ゴゾ島
マルタ島の北西に位置し、人の手が入っていない自然、青い海と緑の丘、どこにいても海が見える島です。静かな雰囲気があり、のんび~りゆったりとした休暇を過ごすのに最適な場所です。
コミノ島
小さな無人島で、美しいビーチやクリアな水で知られています。
その水の透明度から、船が浮いたように見えることで有名な観光スポットブルー・ラグーンもここで見れます。
小さな国だけど魅力たっぷり!
マルタ共和国の食文化
マルタ共和国の食文化は、地中海の豊かな食材や伝統的な料理が特徴です。新鮮な魚介類やタコの煮込み料理(上の写真)、地元のハーブ、オリーブ、山羊や羊のミルクから作られたチーズなどが有名です。フルーツだと、イチゴ、イチジクやデーツなんかもよく食べられらます。また、ウサギ料理が有名で、ジューシーで柔らかいウサギ肉が楽しめます。
マルタの公用語、通貨、人口、人種
マルタの公用語
マルタの公用語はマルタ語と英語です。
マルタの公用語としての英語は、1964年にマルタが独立を達成した際に導入されました。イギリスの植民地支配下で英語が広く使用されていたため、独立後も英語を公用語として維持することが決定され、今に至ります。
お年寄りもばりばりのバイリンガル!
でも英語は独特のマルタ語なまりで慣れていないと聞き取りづらい…
通貨
マルタはEU加盟国で、ユーロ(EUR)が使用されています。
また、多くの店舗やレストランでクレジットカードが利用できます。たまに個人経営の小さなお店だと現金しか受け付けていないところもありますが、観光地はまず問題なくクレジットカードが使えます。
人口と人種
人口は約50万人で、そのうちの25%近くが移民です。4人に1人は外国人ということですね。北欧系、東ヨーロッパ系、アフリカ系、インド系、東南アジア系、東アジア系、本当に様々な人種が住んでいて、街を歩いていると毎日色んな言語が聞こえてきます。そのため、アジア人の容姿だからといって特別目立ったり、ジロジロ見られることはありません。
人種のるつぼと言えるね〜
マルタの気候
マルタの気候は地中海性気候と言われていますが、イタリアやスペインなどに比べるとかなり蒸し暑いです。冬は湿度が高く雨季もありますが、比較的温暖です。
春のマルタ
春(3月~5月)のマルタは穏やかで、日中の気温は20度前後です。晴れた日に海沿いを歩くと、太陽の暖かさと海風が気持ち良い気候です。ただし、夜はわりと冷えるため長袖や軽めのジャケットは必要です。
夏のマルタ
夏(6月~8月)のマルタは降水量が少なく晴れた日が多いのが特徴です。とても暑く、日中の気温は30度を超えることがほとんど。去年2023年は熱波が到来し、最高気温43度という記録的な暑さとなりました…。夏場は日が長く20時ごろまで明るいため、日焼け対策必須です。
1回目の洗濯物を回して屋上に干し、2回目を回しておよそ40分後…干すときには1回目の洗濯物が乾いているなんて時がありました。恐るべし日差しの強さ、、
サングラスは絶対に欠かせないアイテム
秋のマルタ
秋(9月~11月)の日中の気温はだいたい25度前後。去年2023年は11月中旬で28度になったこともありました。笑
朝晩は冷えますが、軽いジャケットや長袖があれば対応できます。
冬のマルタ
冬(12月~2月)のマルタは肌寒く、日中の気温は15度前後です。夜間は10度以下になることもありますが、ユニクロのダウンジャケットやヒートテックがあれば十分しのげます。
ただし!!!マルタはほとんどの家が石造建築なことと、他の欧米諸国と違ってセントラルヒーティングシステムが存在しないため、家の中の方がとにかくものすごく冷えます。。。実は雨季も存在し、2月頃にやってきます。
冬は外より家の中の方が寒いレベル…….
マルタ人の特徴、習慣
マルタ人の見た目は、本当に多種多様です。一般的には、褐色系でオリーブ色の肌、暗めダークブラウンの髪、オリーブ色やブラウン系の瞳の人が多いですが、中東系の顔立ちの人もいますし、色白な人ももちろんいます。たまに碧目の人もいます。女性の身長は他のEU諸国に比べて低めで、ぽっちゃりな人が多い印象です。男性は身長は比較的そこまで高くないものの、がっしり、ずんぐりむっくりとした体つきの人が多い印象です。
マルタ人は本当にフレンドリーで親切な人が多いのですが、如何せん声がデカい。笑 あまりの声のデカさにケンカしているのかと思うことが多々あります。
また、とっても親日の人が多いです。アニメを見て育った人も少なくなく、ドラゴンボールにドラえもん、コナンや進撃の巨人なども知られています。最近では鬼滅の刃やすずめの戸締り、スラムダンクなんかもマルタの映画館で上映されていてビックリ!日本人というと、あ〜!死ぬまでに絶対1度は日本に行ってみたい!と、今まで何人ものマルタ人に言われました。
それから家族の絆はとても大切にされていて、結婚して家を出ても毎週末親に会うのが当たり前。また、お祭り好きな国民性のため伝統的な祭りや行事も多く、文化や歴史を体験する機会が多いのも特徴です。
キャンドルナイト、カーニバル、ノッテビアンカ(白夜祭)など、色んなお祭りがあるよ
マルタへの行き方: 日本からのアクセス方法
日本からマルタへの直行便は無し。主要な航空会社を利用してヨーロッパの中継地を経由するルートが一般的です。日本から欧州の主要都市(ロンドン、フランクフルト、イスタンブールなど)への直行便で、そこからマルタへの短い国際便を使用します。マルタ国際空港は、バレッタから約8kmの距離にあり、空港から市内への交通手段としてはタクシーやバスが利用できます。
EU圏内の主要都市はだいたい直行便があるよ〜
まとめ
- マルタ共和国は、地中海に浮かぶ小さな島国で、15〜20の主要なビーチがあるリゾート地。
- 首都バレッタで、街丸ごと世界遺産。豊かな歴史的遺産が点在している。
- タコの煮込み、山羊のチーズ、ウサギ料理が有名。
- EU加盟国で、通貨はユーロ(EUR)。
- 気候は地中海性気候で夏はものすごく暑く、冬は家の中がとにかく寒い。
- 人は親切でフレンドリー、親日家も多い。
- 日本からマルタへの直行便は無いが、欧州主要都市はほぼ直行便がある。
小さいながらも魅力たっぷりなリゾート地。
欧州にご旅行の際はぜひ足を伸ばしてみてください〜
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